森に帰る。

 盛況のうちに終了した愛・地球博。最後の方の盛り上がりは何というか、異常なほどでしたね。いやほんと、早いうちに行っておいて良かったなと思っています。まだ学生時代に関東に住んでいた頃、渋谷駅のハチ公口で「2005年愛知万博開催まであと1500日」なんていうカウントダウン看板を何度も目にしていましたが、その時は「まだまだ先だな」なんて思ったものです。それが、大成功で終了し、自分もほんの少しだけだけど身を置いたってことを考えると、やっぱり時の流れって早いなぁ、なんて思っちゃったりします。
 開催前は「万博の役割は終わった」という論調もあって、確かに、万博の意義を考え直していかなければならないところもあるとは思うんだけど、難しいことは別にして、「将来はこんな世界になりますよ」というような、人類の未来への希望を多くの人たちが共有するってことは、いつの時代も同じだと思います。それが最先端テクノロジーであったり、あるいは環境破壊を防ぐ身近な方法であったりとか。
 万博が終わって森に帰っていったモリゾーキッコロですが、これからは人々の心の片隅に、万博の想い出と一緒に存在し続けるのかな。