老体に鞭打つ。

 気象と宇宙の話題でもう1つ。

ひまわり5号:21日午前11時で「お役ごめん」
 宇宙航空研究開発機構は20日、静止気象衛星「ひまわり5号」の運用を21日午前11時をめどに終了すると発表した。運輸多目的衛星「ひまわり6号」の正式運用が6月28日から開始されたことを受けて決定した。

 ひまわり6号の運用開始に至るまでの気象衛星の紆余曲折は涙ぐましいものがあります。そもそもひまわり5号は1995年3月に打ち上げられて、設計寿命は5年。しかし、1999年に打ち上げられるはずだった後継機がロケットの打ち上げ失敗で消滅。設計寿命を過ぎても仕事させられ、ついに壊れて挙げ句の果てにアメリカの気象衛星(ゴーズ9号)を借りてきて運用していたという超綱渡り状態だったわけです。
 ひまわり5号って、ゴーズ9号を借りてきたときにもうお役御免になったのかなと私は思っていたんですが、画像の撮影が満足に出来なくなったので、画像撮影だけゴーズに任せて、通信はひまわりでやっていたんですね。とことんまでひまわりを使い切ったようです。
 今年になってやっと後継機が無事打ち上がったので、やっと任務終了となりましたが、宇宙を相手にすることの困難さを物語っているような気がします。今回のスペースシャトルでも不具合が見つかっているようです。無事に帰還することを祈っています。